【FX上達には米利回りのチェックが必須】米10年債利回りとドルの相関関係

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どうも、当ブログ管理人のおっちょ(@occho_fxtrader)です。

 

FXで勝つためには、トレード手法はもちろんのこと、世界の政治や経済などあらゆる方面からの情報収集が必須です。

実際、相場は大局的にはファンダメンダルズ要素に引っ張られて動いているので疑いようがありません。

 

とは言っても、全ての情報を手に入れるのは不可能です。

しかし、これだけ知っていればFXでは十分だと言えるものがあります。

駆け出しのトレーダー
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それは何ですか??

それは、米国債利回りです。

はっきり言って、もはやこれだけ知っていれば世界全体の大まかな流れが把握でき、長期的なトレンドを掴めます。

最低限知っておいてほしい情報でありながら、そのFX上達への貢献度は計り知れません。

そこで今回は、最低限これだけは知っておくべき情報として、米国債利回りについてお話していこうと思います。

 

おっちょ
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それでは早速見ていきましょう

 

 

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米国債利回りとは?

まずはじめに米国債についてですが、その名の通り、アメリカの国債のことです。

駆け出しのトレーダー
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国債とは、国が借金をするために発行する債権のことですね!

米国債は、アメリカに対する信頼により市場が形成されており、S&Pの信用格付けではAA+とほぼ最高ランクに設定されています。

またその信頼性の高さなどから、極めて高い流動性を有しているため、ドル建外貨準備の主要な投資先となっている程です。

おっちょ
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ちなみに日本の米国債保有残高は1兆1300億ドルで、世界で首位です

戦争や金融危機などの際は、「有事のドル買い」にあわせて、米国債市場への資金流入が起きる傾向が強く、やはり流動性と信頼性の高さを表しています。

 

そしてこの国債の金利が、米国債利回りです。

 

おっちょ
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「米利回り」「米金利」と言ったりもします

 

この米国債利回りは、高い信頼性や流動性を有する米国債の金利であるので、多くの投資家が注目する世界的な指標としての位置づけがあるのです。

駆け出しのトレーダー
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利回りについてもう少し教えてほしいんですが。。。

基本的に、債券価格と利回り(金利)は逆相関の関係にあります。

つまり、債券価格が下落すれば利回りは上昇し、債券価格が上昇すれば利回りは下落します。

 

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10年債利回りが重要なワケ

上述した通り、アメリカが発行する国債は世界でトップクラスの安全資産だと言われています。

アメリカのような破綻の可能性が極めて低い機関が発行している国債は、貸し倒れに対するリスクが圧倒的に低いということですね。

 

そんな米国債は基本的に下記の3種類から構成されています。

  • Treasury Bills(T-Bills):償還期限が1年以下の短期国債
  • Treasury Notes(T-Notes):償還期間が2,3,5,7,10年の中期国債
  • Treasury Bonds(T-Bonds):償還期間が30年超の長期国債

 

この中で投資家の売買が最も活発なのが、実は10年物の中期国債(通称:米10年債)なんです。

 

 

さて、以下の画像を見ると、米10年債の金利はここ数年では2%前後で推移していることが分かります。

米10年債利回りの推移(引用元:Investing.com)

 

駆け出しのトレーダー
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2%って低くないですか?

この数字をどう見るかは、どれだけの資産を持っているかで見方が変わってきます。

運用に出せる資金が100万円しかないのであれば、一年で2万円の利子ということになりますので、まぁ少ないといえば少ないかもしれません。

しかし100億円持っていると考えればどうでしょうか。

この米10年債に100億円を投資をすれば、一年に2億円の利子が手に入ります。

駆け出しのトレーダー
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毎年2億円の不労所得。。。

おっちょ
おっちょ

これはバカにはできない金額ですよね

たとえ同じ2%でも、元々の資金量が違えばそこから得られるリターンも桁外れに変わってきます。

そしてこの旨味を分かっているのが、豊富な資金力を持つ大投資家です。

大国アメリカが保証する国債ですから、貸し倒れのリスクはほぼゼロであり、且つ確実に利益を与えてくれます。

何もしなくても年に数億円もの利益を与えてくれるのですから、世界中からお金が集まるのも分かりますよね。

つまり、そんな大きな投資先となっている米10年債ですので、その金利の動向もまた世界中の投資家が注目するというわけです。

 

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米10年債利回りと米ドル円の相関関係

次に、米10年債利回りと米ドル/円(USD/JPY)の関係について見てみましょう。

米10年債と米ドル円の日足チャート

 

(⬆︎の画像は、GMOクリック証券のプラチナチャートです。このツールを利用することで、さまざなま通貨ペア・金融商品のチャートを重ね合わせて表示できます。)

 

さて、オレンジ色線のチャートが米10年債利回りで、赤色線のチャートが米ドル円を表していますが、こう見ると動きがリンクしていることが分かりますでしょうか?

数学的に見ても、この2つのチャートの相関係数は約0.7〜0.8といった数値で、かなり強い相関関係にあると言えます。

つまり、米10年債利回りが上昇すれば米ドル円も上昇しやすく、米10年債利回りが下落すれば米ドル円も下落しやすいということです。

 

このように、米10年債利回りと米ドル円の動きがリンクすることは何も不思議なことではありません

それを説明するために、2016年米大統領選でトランプ氏が当選した時のことを例に出してみましょう。

当初は、トランプの対立候補であったヒラリークリントンの方が得票数を上回っていたことなどから、ヒラリーが勝つだろうと言われていました。

しかし、結果はトランプが勝利しました。

トランプは大々的な公約を掲げていたものですから、人々はその公約の実現を期待します。

駆け出しのトレーダー
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安全資産である米国債を売って、今度はリスクを取ろうという動きが出てくるわけですね!

米国債の売りは米国債価格の下落に繋がり、米国債価格の下落は米国債利回りの上昇に繋がります。

そして、アメリカへの期待が高まるわけですから米ドルが買われ、米ドル円のレートが上昇します。

つまり、米国債利回りとドル円は同じ動きをするというわけです。

 

実際その期間のチャートを見ても、ほぼ同じ動きをしていることが分かります。

 

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米10年債利回りはここでチェックしよう

先ほどGMOクリック証券のプラチナチャートで米10年債利回りのチャートを出しましたが、他にもBloombergInvesting.comといったサイトでも確認することができます。

 

Bloombergのチャートはこんな感じです。⬇︎

引用元:Bloomberg

チャート上部にある比較銘柄を追加のところで通貨ペアなど入力し追加することで、チャートを2つ同時に表示させ比較することも可能です。

 

 

そしてこちらがInvesting.comのチャートです。

引用元:Investing.com

Investing.comのチャートでは、右上にある[テクニカル・チャート]で、トレンドラインを引けたりインディケーターを入れたりしてチャート分析することが可能です。

 

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まとめ

言わずもがな世界経済の中心はアメリカで、為替市場においてもそこで取引される通貨のうち、米ドルが絡んだ通貨ペア(ドル円やユーロドル)は全体の約5割にも及びます。

通貨の値動きは、その国の政治や経済の影響を強く受けますので、ほとんどの通貨ペアはアメリカの情勢によって左右されると言っても過言ではありません。

つまり、そのアメリカが今どういう状況にあるのかを把握しておくことは重要ということです。

その一つの判断材料となるのが、今回お話してきた米国債利回りです。

例えば今、米10年債利回りが下がり調子だということが分かっていれば、リスクオフの流れにいるという見方ができ、それに逆らったポジションを持つことは控えようという判断が可能です。

FXでは将来の値動きを予想することは難しいしむしろ不可能ですが、それよりも今どういう状況で今後はこうしていった方がベターだなと考え行動していくことの方が重要になってきます。

 

ぜひ今回の話をトレードに役立てていただけたら幸いです。

 

おっちょ
おっちょ

それでは今回はこの辺で^^

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