【NYオプションカットとは】FXトレーダーなら必須知識|理解するとトレードを有利にできる

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FXで情報収集をしていると、必ず目にするのが「NYオプションカット(ニューヨークオプションカット)」

先に申し上げておきますが、このNYオプションカットは為替相場に大きく影響をもたらすため、FXトレーダーであれば必ず覚えておきたいキーワードです。

このNYオプションカットを理解するとFXトレードにおいて優位に立つことができます。

オプションって何?

FXにどう活用できるの?

このような疑問をお持ちの方のために、今回はNYオプションカットの基礎的な知識から活用方法・注意点など徹底解説していこうと思います。

ぜひご自身のFXトレードにお役立てください。

 

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オプションカットとは?簡単に解説

オプションカットとは「通貨オプション」の権利行使の締切時間

オプションカットとは、「通貨オプション」の権利行使の締め切り時間のことをいいます。

これはカットオフタイムとも呼ばれます。

よく目にする「NYオプションカット」とは、ニューヨーク市場の通貨オプションのカットオフタイムのことです。

NYオプションカットは日本時間24:00(サマータイムだと23:00)です。

東京市場や他の各国市場でもオプションカットはありますが、取引量ではNY市場が桁違いに大きいので、NYオプションカットがよく注目されます。

 

通貨オプションとは

オプションカットは「通貨オプション」の権利行使の締め切り時間のことだと上述しましたが、では「通貨オプション」とは何なのでしょう。

そもそもオプションというのは、ある原資産についてあらかじめ決められた将来の一定の日または期間において、事前に定めた権利行使価格で取引できる権利のことです。

この原資産というのは債券であったり株式であったり色々ありますが、ある特定の通貨を対象にしたものを通貨オプションと呼びます。

TRADER’S WEB FXより引用

上の図は、TRADER’S WEBのドル円オーダー状況です。

152.50円に「OP28日NYカット」などと書かれていますが、これが通貨オプションです。

 

オプションには、コールオプション(買う権利)プットオプション(売る権利)の2種類があります。

つまりオプション取引は、この「買う権利」や「売る権利」を売買する取引なのです。

先ほどの図で言うと、152.50円に「OP28日NYカット」というのは、28日の24:00に

  • 152.50円で買うことができる権利(ドルコール)
  • 152.50円で売ることができる権利(ドルプット)

のオプションがあるということです。

オプションの買い手は、オプション代金(プレミアム)を支払うことで権利を手に入れ、オプションの売り手はオプション代金(プレミアム)を受け取ることで買い手の権利行使に応じる義務が発生します。

 




 

 

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FXトレーダーがNYオプションカットに注目すべき理由

レートはオプション価格に引き寄せられる

さて、ここからが本題です。

NYオプションカットは、ニューヨーク市場におけるオプション権利行使時間の締め切り時間(カットオフタイム)のことを指すと説明してきました。

実はこのNYオプションカットの前には、ある特徴的な値動きをする傾向があります。

それは、オプション価格にレートが引き寄せられるというものです。

例えば、ここにオプションを保有している機関投資家がいたとしましょう。

オプションは、権利行使価格100円のドルコールです。

つまりドル円が100円以上になれば権利行使で利益が出るというものです。

現在価格が101円だとした場合、このオプションを保有する機関投資家は100円以下になったら損をしてしまうので、万が一に備えて100円の少し上、例えば100.10円や100.05円あたりに大量の買い指値注文を出します。

この大量の買い注文のことを「防戦」買いといい、ドル円のレートを動かすことができるほどの大量の注文です。

100円付近まで下落してくると、この機関投資家は何度も防戦買いをします。

この割らせたくない壁である権利行使価格のことを「バリア」と呼び、期日まで必死に買い抵抗しますが、もし100円を下抜けてしまうとオプションの価値が消滅するのに加えて、防戦買いで保有していた大量の買いポジションの損失も発生してしまうことになるので、100円以下になった場合でも損をしないようにドル円の売りヘッジをかけてくるのが一般的です。

上がれば権利行使して利益を得られますし、下がった際は自分の作った売りポジションが利益となるからです。

100円に近づけば買い支え、上がれば売りヘッジがかけられるという状況の裏で、100円のオプションバリアを攻略して収益にしようと考える投機筋の存在があります。

投機筋はこのバリアを破ろうと101円付近から売りポジションを徐々に仕込んで仕掛けていきます。

この投機筋の動きに乗っかり、それについて行こうというトレーダーも追随して売ってくるので、オプション価格である100円に向かいやすいというロジックです。

 

補足になりますが、ドル円のオプション取引ならば、オプション1本は100万ドル(100万通貨)であり、10億ドル(1000本)の取引で大きな注文、20億ドル(2000本)で非常に大きな注文、30億ドル(3000本)で極めて大きな注文とみなされます。1000本以上の大口注文が入っているレートがあれば、そこに引き寄せられる傾向があると言われています。

銀行間取引市場(インターバンク市場)においては取引の最小単位が100万通貨であり、その数え方が1本(1 Shot)となっています。

 

 

NYオプションカットの特徴を活かしたトレード

思惑通り100円のオプションバリアに価格が迫ってくると、このオプションの買い手である機関投資家は何としても100円以下にしたくないので防戦買いをしてきます。

一方、投機筋はオプションバリアを決壊させようとしてきますので、大口プレイヤー同士の激しい攻防がここで始まります。

ただし防戦側も必死ですからオプションバリアの決壊は簡単ではありません。

しばらくはバリアにアタックしては跳ね返され、またアタックしては跳ね返されるという動きを繰り返すことになります。

このオプションバリアのラインをサポートラインに設定して、機関投資家の防戦買いに便乗する逆張り買いの戦略はかなり有効な手法といえるでしょう。

攻撃側の仕掛け的な売りがいつまでも止まらない場合、防戦する側も無限に買いポジションを膨らませるわけにはいきませんので、いずれ100円のバリアが破られてしまいます。

そして、このバリアを死守するために構築した大量の買いポジションは売りでの決済注文となるので、100円を下抜けてくると下落がさらに加速していきます。

この動きも利用し、バリアが破れた際はその方向へ順張りでついていく戦略も有効でしょう。

 

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オプション情報はここでチェック!

DMM FX(筆者オススメ)

まずは、DMM FXが配信している「インターバンクオプション状況」です。

 

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オプション情報のみならず、その他経済指標や各国要人の発言などもタイムリーに発信しており、経済ニュースの情報はほぼ網羅しています。

トレード画面に関しても、注文画面が大変分かりやすい仕様となっており、煩わしさを感じずにトレードすることができるので、メイン口座として利用するのもオススメです。

 

 

TREADER’S WEB FX

『TRADER’S WEB FX』というサイトでもオプション状況を確認することができます。

TRADER’S WEB FXより引用

上に載せた画像はウェブサイトのものですが、アプリ版もあるので気になった方はぜひチェックして見てください。

 

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まとめ

NYオプションカットに並び、「ロンドンフィックス」もFXトレーダーであれば覚えておいて損はありません。

以下の記事で詳しくまとめましたので、よろしければこちらも併せてチェックしてみてください。

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