【NYオプションカットとは】FXトレーダーなら知らないと損!理解するとトレードを有利にできる

 

どうも、当ブログ管理人のおっちょ(@occho_fxtrader)です。

 

我々個人FXトレーダーは、大口投資家や機関投資家が作る相場の波に上手く乗り、コバンザメのようにその流れについていかなければなりません。

このように、クジラと呼ばれる大きな資産を持った投資家によって波が起こされるわけですが、その波の押し引きに大きく関わっているのが「オプション」です。

 

ハッキリ言って、これを知っているかどうかでFXでの勝ち負けが決まると言っても過言ではありません。

今回はこの「オプション」を正しく知って、事前にマーケットの状態を把握した上でトレードできるようになってもらえたら幸いです。

 

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オプションとは?

オプションとはいわゆる「オプション取引」のことで、特定の期日に合わせて価格を決め、それぞれ買う権利と売る権利を取引するという金融商品です。

ここで言う価格とは「権利行使価格」のことで、期日のことを「権利行使日」、買う権利を「コール・オプション」、売る権利を「プット・オプション」、オプション自体の値段のことを「プレミアム」と呼びます。

 

オプション取引の種類としては、通貨オプション・債券オプション・株価指数オプションなどがありますが、FXにおいては一般的に「通貨オプション」のことを指します。

では具体的に通貨オプションとはどういう取引なのか、以下で見ていきましょう。

 




コールオプションとプットオプション

まず通貨オプションには、コールオプションプットオプションの2種類があります。

コールオプションとは買う権利のことで、プットオプションとは「売る権利」のことです。

通貨オプションではこのコールオプションとプットオプションを買ったり売ったりすることができます。

繰り返しになりますが、つまりオプションとは、買う権利や売る権利を取引するということです。

 

初心者トレーダー
初心者トレーダー

権利を取引。。。?

買う権利を売ったり、売る権利を買ったりとなんだかややこしいですね。

「権利を取引する」というのはイメージするのが難しいかと思いますが、FXをする上では必須事項ですので押さえておきたいポイントです。

 

おっちょ
おっちょ

慣れれば簡単ですよ!

 

それでは以下で詳しく説明していきます。

 




 

「権利を取引する」とは?

上でも書きましたが、オプション取引では

  1. コールオプションの買い
  2. コールオプションの売り
  3. プットオプションの買い
  4. プットオプションの売り

という4つの選択肢があります。

オプションの買い手は、オプション代金(プレミアム)を支払うことで権利を手に入れ、オプションの売り手はオプション代金(プレミアム)を受け取ることで買い手の権利行使に応じる義務が発生します。

 

 

この「権利を取引する」ということについてですが、「権利」というだけなのでそれを行使するか破棄するかは権利を買った買い手側の自由です。

ただ、売り手の方は買い手が権利を行使した際にはそれに応じる義務が発生します。

その代わりにプレミアムを受け取れるというわけです。

おっちょ
おっちょ

「プレミアム」は、直訳すると「保険料・掛け金」という意味ですね!

 

これが「権利を取引する」ということです。

 




通貨オプション取引の例

では次に、具体的な通貨オプション取引の例をあげてみます。

 

CASE 1Aさんが、米ドル価格が日本円に対して上昇すると考え、月末に期日(権利行使日)を迎えるコールオプションを110.000のストライクプライス(権利行使価格)で購入したとします。満期日にUSD/JPYの価格が110.000に達しないときは、オプションは利益を出さずに満了し、損失は支払ったプレミアム分だけにとどまります。

一方、USD/JPYが115.000に上昇した場合は、Aさんは権利を行使して現行市場価格を下回る110.000で通貨を買うことができます。

 

 




通貨オプションの特徴

通貨オプション取引は、それ単体で行うよりも、為替取引のリスクヘッジという意味でFXトレーダーが損失を限定して利益を確保するために併せて利用される場合が多いです。

例として、ドル円をロングしたいというケースを考えてみましょう。

CASE 2Bさんはドル円のロングポジションを持つと同時に、損失を限定する目的でドル円のプットオプションを買います。この後ドル円が上昇した場合には、Bさんは権利を破棄し、ドル円の上昇分だけロングポジションにより利益を伸ばすことができます。(この場合の損失は、プットオプションを買った際にかかったプレミアムだけに留まります。)

反対にドル円が下落した場合には、Bさんはロングポジションを解消し、権利を行使することによって現行価格を上回る有利な価格でドル円を売ることができます。(この場合の損失は、ドル円のロングポジション解消(損切り)による損失に留まります。)

 

このように損失を限定する目的で、輸出入企業が為替レート変動へのリスクヘッジとして通貨オプション取引を行うケースもよく見受けられます。

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NYオプションカットとは?

それではようやく本題です。

FXをしている方であれば、FXサイトやFX会社のニュースなどで110.50OP10NYカット、110.00OP15NYカット】などと書かれているのを見たことがあるかと思います。

これがいわゆるNYオプションカットというものです。

そしてズバリ、NYオプションカットとは、NY市場の通貨オプションのカットオフタイムのことです。

ちなみにカットオフタイムとは、権利行使のための最終的な締め切り時間のことです。

 

NYオプションカットの時間

夏時間 ➡︎ 日本時間23:00
冬時間 ➡︎ 日本時間24:00

 

おっちょ
おっちょ

ちなみに夏時間は3月第2日曜日〜、冬時間は11月第1日曜日〜です!

 

上記のニュースを例にすると、

110.50円OP10日NYカットであれば、10日の24:00(冬時間とすると)にドルコールなら110.50円でドルを買うことができる権利、ドルプットなら110.50円でドルを売ることができる権利を行使する締め切り時間ということになります。

 

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レートはカットオプションの価格に引き寄せられる

さて次は、なぜFXトレーダーはNYオプションカットを把握しておかなければいけないかということをお話します。

おっちょ
おっちょ

もう少しなので付いてきてください!

 

為替レートは、オプションの集まっている価格に引き寄せられる傾向にあります。

なぜそうなるかというと、トレーダーが損失を限定しつつ利益を上げるためにトレードするからです。

これだとサッパリ分かりませんので以下で解説します。

 

オプション価格に引き寄せられるワケ

ドルコールを持っている場合

105.00円でドルを買えるドルコールを持っていた場合であれば、権利行使日に105.00円よりも下がっていた際には権利を放棄します。何故なら、レートが103.00円になっていれば、現行価格の103.00円でドルを買った方が有利だからです。

逆に105.00円よりも上がった場合は、ドルコールの権利を行使して利益を得ることができます。レートが107.00円に上がったとすれば、権利を行使して105.00円でドルを買い、すぐさま現行価格の107.00円で売れば2円の利ざやが出ます。

ここで重要なポイントです。ドルコールを持っている場合には、トレードはドル売り(ショート)から入るというのが定石です。何故ならドル円レートが上がったら権利を行使して利益を得られますし、反対に下がった場合は自分のとったショートポジションが利益になるからです。

ドルプットを持っている場合
105.00円でドルを売れるドルプットを持っていた場合であれば、権利行使日に105.00円よりも上がっていた際には権利を放棄します。何故なら、レートが107.00円になっていれば、現行価格の107.00円でドルを売った方が有利だからです。

逆に105.00円よりも下がった場合は、ドルプットの権利を行使して利益を得ることができます。レートが103.00円に下がったとすれば、権利を行使して105.00円でドルを売り、すぐさま現行価格の103.00円で買い戻せば2円の利ざやが出ます。

ここでも同様に重要なポイントとして、ドルプットを持っている場合には、トレードはドル買い(ロング)から入るというのが定石です。何故ならドル円レートが下がったら権利を行使して利益を得られますし、反対に上がった場合は自分のとったロングポジションが利益になるからです。

このように、オプションがコールであろうとプットであろうと、そのオプションがある場所からレートが遠く離れていればいるほど、ロング又はショートでトレードがしやすくなることでオプションの価格の方向へ圧力が加わるため、オプションのある価格にレートが引き寄せられるという現象が起こりやすくなります。

そして、オプションのオーダーがたくさんあればあるほど値動きへの影響が大きく出やすいです。

だいたい1,000本以上(1,000億円以上)のオーダーがある場合は値動きに大きく影響すると言われています。

ちなみに、1本は100万通貨単位です。

 

おっちょ
おっちょ

ドル円のオプションだと「1本=1億円」ということになりますね!

 

ここで、実際のチャートでオプションが影響したと見れる相場を見てみましょう。

7/24のNYカット(日本時間23:00)で、108.00ストライクプライスの極めて大きいオプションがあるとのニュースがありました。

チャートを見ると、カットオフタイムに向けてドル円が上昇しているのが分かります。

レートがストライクプライスから離れていれば離れているほどその価格に引き寄せられやすいという上述のメカニズムがあるので、今回例に出したものもオプションによる影響があったと考えることができます。

 

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オプション情報はここでチェック!

オプションの存在を確認することは、FXトレードで勝つために重要だということはお分かりいただけたかと思います。

そこで、そんな重要な情報を確認するための方法をいくつか紹介しますので、ぜひ活用してみてください。

 

DMM FX(筆者オススメ)

まずは、DMM FXが配信している「インターバンクオプション状況」です。

 

(引用元:DMM FX)

これを見ると、どういうオプションがどの価格にいつ期日であるのかが一目で分かります。

今なら、 新規口座開設 + 新規取引最大200,000円のキャッシュバックが貰えるキャンペーンを実施しているので、FX関連情報を得るためのサブ口座として活用してみてはいかがでしょうか。

オプション情報のみならず、その他経済指標や各国要人の発言などもタイムリーに発信しており、経済ニュースの情報はほぼ網羅しています。

トレード画面に関しても、注文画面が大変分かりやすい仕様となっており、煩わしさを感じずにトレードすることができるので、メイン口座として利用するのもオススメです。

 

 

TREADER’S WEB FX

また、『トレーダーズ・ウェブエフエックス』というサイトでもオプション状況を確認することができます。

(引用元:トレーダーズウェブFX)

このサイトでは、オプションの額に応じて「NYカット大きめ」「NYカット非常に大きめ」「NYカット極めて大きめ」という風にオプションの額に応じて表現を変えているので、どの程度相場に影響を与えるかをイメージすることができます。

オプション情報の他にもロスカットの置かれているポイントが分かるので、ロスカットを狙ったトレードを仕掛けるのにも有効です。

上に載せた画像はウェブサイトのものですが、アプリ版もあるので気になった方はぜひチェックして見てください。

 

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まとめ

冒頭の繰り返しになりますが、相場で生き残るにはマーケットの流れを掴みそれについていくことが重要です。

今回お話してきたオプションカットは、その流れを読むのに役立ちます。

まずはこの存在を知り、理解した上で、日々のトレードに生かしてもらえたら幸いです。

また、オプションカットに並び、FXトレーダーなら必ず押さえておきたいもの「ロンドンフィックス」というものがあります。

こちらも為替相場で有利に戦えるための知識として覚えておいて損はありません。

以下の記事でかなり詳しくまとめましたので、よろしければこちらも併せてチェックしてみてください。

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