【水星逆行とは?】相場や為替FXに影響はあるのか、過去5年間を調べてみた

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どうも、管理人のおっちょ(@occho_fxtrader)です。

 

この記事では、相場におけるアノマリーのひとつ「水星逆行」についてまとめています。

FXトレーダーや株式トレーダーの方なら一度は耳にしたことがあるのではないかと思いますが、詳しいことは知らないという方も多いはず。

ということで今回は、

・「水星逆行」って何?
・実際に相場に影響はあるの?
・FXや株の取引をする上で考慮した方がいいの?

というポイントでお話していきます。

 

それでは早速見ていきましょう。

 

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アノマリーとは?

そもそもアノマリーとは何ぞやというところですが、アノマリーとは、「ある法則や理論から説明できない事象のこと」を言います。

はっきりとした根拠はないけど、今までの経験則からある傾向がみられる法則のようなものですね。

その代表的なアノマリーが、「アストロロジー・アノマリー」です。

おっちょ
おっちょ

アストロロジーとは「占星術」のことです!

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水星の逆行とは?

まず逆行とは、見かけ上、星が本来の進行方向ではなく普段と逆向きに動いているように見える現象です。

「動いているように見える」だけで、もちろん実際に物理的に逆行しているわけではありません。

どういうことかと言うと、走っている2台の車をイメージするとわかりやすいです。
自分の乗っている車Aが時速100kmで走っていたとして、並走しているもう片方の車Bが時速50kmで走っていた時、進行方向は同じだけど車Bの方は自分の車Aから離れていってるように見えますよね。
それと同じ理屈で他の星が地球から見て「後退」しているように見えるわけです。
ちなみに太陽と月以外の8つの星(水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)は、すべて「逆行」します。

おっちょ
おっちょ

ちなみに「太陽と月」は常に順行の関係です!

その星の中のひとつである水星が逆向きに動いて見える現象が、アストロロジー・アノマリーのひとつでもある「水星逆行」です。

 

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水星の特徴

占星術において水星は、知的活動に影響を与えることが多く、特に

  • コミュニケーション・通信・連絡・知識
  • 知性・技術・テクノロジー
  • 旅行
  • 輸送

に影響を与えるとされる星です。

 

おっちょ
おっちょ

どれも人との関わりが必要なことですね

 

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水星逆行による影響

水星が逆行している期間は以下のような影響が起こりやすいと言われています。

・相場が不安定になり荒れやすい
・電車や飛行機など交通機関の遅延
・通信機器、電子機器のトラブル
・懐かしい人との再会
・忘れていた出来事が掘り起こされる
・失くし物をする
おっちょ
おっちょ

特に対人関係、通信関係で良くない影響が起こりやすい印象ですね

 

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水星逆行時の相場は?

上にも書いた通り、水星逆行中は相場が荒れやすく不安定になりやすいとされています。

火のないところに煙は立たないと言いますが、本当に相場に影響はあるのでしょうか?

直近5年間(2015年〜2019年)に起こった水星逆行の期間の相場を見てみたいと思います。

 

おっちょ
おっちょ

検証する通貨ペアはドル円です!

 

(ドル円週足)

まずは週足で環境認識から。

2016年にアベノミクスで高値125円台をつけてから円高が進み99円台へ。

その後、アメリカ大統領選において共和党党首のトランプが当選し、いわゆるトランプラリーによって急激にドル高円安へ。

そこからは高値の切り下げ、安値の切り上げで三角保ち合いを形成し現在に至るという流れです。

 

次に水星逆行期間ですが、赤色線に挟まれた狭い部分は2015年の間の、同様に緑色は2016年の、黄色は2017年の、紫色は2018年の、水色は2019年の水星逆行期間です。

 

おっちょ
おっちょ

1年間でだいたい3回の水星逆行がありますね

 

ではそれぞれの年を細かく見ていきましょう。

 




2015年は?

まずは2015年からです。

(ドル円日足)

水星逆行期間は、

  • 2015年1月22日〜2月11日
  • 2015年5月19日~6月12日
  • 2015年9月18日~10月9日

です。

アベノミクス相場でアップトレンドが継続していますね。

 

(ドル円4時間足)

1回目の水星逆行期間は、三角保ち合いを形成しましたが結果的に上抜く動きになりました。

2回目の水星逆行期間は、2014年12月につけた高値121.90を抜けた二度目のアタックの期間になりました。

3回目の水星逆行期間は、ピンク色で示したWトップのネックライン付近で揉み合いを続けた期間になりました。

 

まとめると、

  • 1回目は、揉み合い(した後に上抜け)
  • 2回目は、非常に強いモメンタム発生
  • 3回目は、揉み合い

でした。

 




2016年は?

次に2016年です。

(ドル円日足)

水星逆行期間は、

  • 2016年1月5日〜1月25日
  • 2016年4月29日~5月21日
  • 2016年8月30日~9月21日
  • 2016年12月19日~2017年1月7日

です。

アベノミクスで高値125円をつけたあと三尊天井を形成し、強い円高が進みました。

 

(ドル円4時間足)

1回目の水星逆行期間は、三尊天井のネックラインを下抜きましたが下落の勢いは弱く下げ切らないような期間になりました。

2回目の水星逆行期間は、直近の長い陰線のプルバックで巻き戻しの期間になりました。

3回目の水星逆行期間は、直近の大陽線が孕み足となって方向感のない期間になりました。

4回目の水星逆行期間は、直近の強い上昇波が三尊天井のネックラインに当たって頭打ちとなり、Wトップを形成した期間になりました。

 

まとめると、

  • 1回目は、揉み合い気味に下落
  • 2回目は、強い上昇
  • 3回目は、揉み合い
  • 4回目は、揉み合い

でした。

 




2017年は?

次に2017年です。

(ドル円日足)

水星逆行期間は、

  • 2017年4月10日~5月4日
  • 2017年8月13日~9月5日
  • 2017年12月3日~12月23日

です。

トランプラリーと呼ばれる強気相場が終わり、乏しい動きが続きました。

 

(ドル円4時間足)

1回目の水星逆行期間は、トランプラリー前に形成したWボトムのネックラインに向かって下落したのち日足200SMAで反発し、窓を開けたまま強い上昇が続いた期間になりました。

2回目の水星逆行期間は、Wボトムのネックラインが近づいているせいか直近の下落の流れが勢いを消し、方向感を欠いた期間になりました。

3回目の水星逆行期間は、9月にWボトムネックラインで強い反発を受けたあと114円台で三尊天井を形成し、そのネックラインで上値を抑えられ方向感を欠いた期間になりました。

 

まとめると、

  • 1回目は、強い下落の後それを上回るさらに強い上昇
  • 2回目は、揉み合い
  • 3回目は、揉み合い

でした。

 




2018年は?

次に2018年です。

(ドル円日足)

水星逆行期間は、

  • 2018年3月23日〜4月15日
  • 2018年7月26日〜8月19日
  • 2018年11月17日〜12日7日

です。

昨年の流れを引き継ぎ、大きな動きになりませんでした。

 

(ドル円4時間足)

1回目の水星逆行期間は、これまでの高安を切り下げてきている展開から戻り高値を上抜く強い上昇が起こり、一転して上昇トレンドの起点となった期間になりました。

2回目の水星逆行期間は、直近の上昇波の押しが入るもその後の上昇の勢いはなく、押し安値付近で揉み合った期間になりました。

3回目の水星逆行期間は、直前の下降波が孕み足となりその中で狭いレンジになった期間でした。

 

まとめると、

  • 1回目は、波の転換ポイント
  • 2回目は、上昇トレンド押し目で揉み合い
  • 3回目は、揉み合い

でした。

 




2019年は?

最後に2019年です。

(ドル円日足)

水星逆行期間は、

  • 2019年3月6日~3月28日
  • 2019年7月8日~8月1日
  • 2019年11月1日~11月21日

です。

年始にフラッシュクラッシュが起こり大きく荒れましたが、その後は例年と比較すると全体的に値動きが乏しい印象です。

 

(ドル円4時間足)

1回目の水星逆行期間は、直前まで上昇トレンドが続いていましたが、高値の切り下げで強い下落が発生し押し安値を割った期間になりました。

2回目の水星逆行期間は、直前の下降トレンドから反転の兆しが見えるも高値を更新しきれず方向感を欠いた期間になりました。

3回目の水星逆行期間は、前半は直前までの上昇トレンドを継続するも、後半にかけて上への勢いが減り指向性が弱まった期間になりました。

 

まとめると、

  • 1回目は、下落トレンドへの転換点
  • 2回目は、揉み合い
  • 3回目は、揉み合い

でした。

 




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水星逆行期間は取引を控えるべきか?

直近5年間で起こった水星逆行時の相場を振り返ってみたわけですが、個人的には

  • 揉み合いになった期間が多い
  • トレンドの転換点になりやすい

という印象を受けました。

とはいえ水星逆行が起こっていない期間にももちろん揉み合い期間はあるし、トレンドの転換も水星逆行時に限ってのことではないのでなんとも言えませんが、若干その傾向があるかな?くらいのレベルでアノマリーと呼ばれる程度には法則性があるのかもしれません。

しかしこの水星逆行、1年を通してその期間が延べ3ヶ月弱もあるということを考えると、そのタイミングで何か起こるというのは確率的な観点からアノマリー的な法則性があるとは言えないような気もします。

 

というわけで個人的に結論付けるとすれば、トレードにおいてはあまり意識はしなくてもいいという考えに至りました。

 

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2020年の水星逆行期間は?

さて、ここまで過去の水星逆行期間における相場への影響を見てきましたが、ここで今年(2020年)の水星逆行の期間を確認しましょう。

 

  • 第1回・・・2020年2月17日〜3月10日
  • 第2回・・・2020年6月18日〜7月12日
  • 第3回・・・2020年10月14日〜11月4日

 

繰り返しになりますが、水星逆行中は相場が荒れやすいというアノマリーがあり、流れが変わったり値動きが急変することがあるということが過去のチャートから分かったかと思います。

だからと言って変に構える必要はありませんが、少なくとも大きなロットを張ったり無茶なトレードはしない方が吉かもしれませんね。

 

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さいごに

相場は宇宙のエネルギーに似たものを秘めているとたまに聞きます。

もしそうだとしたら本当に水星逆行が何か相場に影響を与えているのかもしれないと思うと神秘的だし、そうでないとしたら全て人間の心理で相場が動いていることになるのでそれはそれで興味深いし面白いですよね。

どちらにせよ相場はトレーダーを楽しませてくれる人智を超えたものだということを再認識できたところで今回の記事は終わりにしようと思います。

またこのブログでは、本記事でまとめた水星逆行の他にも、『ロンドンフィックス』や『仲値』『SQ(特別清算指数)』などFXをする上で必ず知っておきたい事柄についてもまとめていますので、良ければそちらも併せてご覧ください⬇︎

 

それでは皆さん、良いトレードライフを^^

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