なんで深夜の24時前後ってあんなに為替相場が動くんですか?
どうも、当ブログ管理人のおっちょ(@occho_fxtrader)です。
為替市場は弱肉強食の世界です。
“”為替相場なんて上に行くか下に行くかなんて分からないし、値動きはランダムで不確実性に支配されているんだから弱者も強者も関係ないでしょ?””
確かに、将来の値動きを100%完全に予測することはできませんが、為替相場は市場の需給によって動いていることを考えれば、その値動きはある程度予測することが可能です。
需給によって動いているということは紛れもない事実ですので、その需給のバランスが崩れるタイミングを狙えば、優位性のあるトレードができます。
そして、この需給バランスを大きく崩す要因というのが、
本記事のテーマである「ロンドンフィックス」です。
ロンドンフィックスを知れば、ある程度は値動きの予測ができるため、結果的に「勝てるトレード」が可能になります。
- ロンドンフィックスとは
- ロンドンフィックスで相場が大きく動く理由
- ロンドンフィックスを利用したトレード
- ロンドンフィックスについての注意点
- オススメのFX業者
それでは早速見ていきましょう。
ロンドンフィックスについて
ロンドンフィックスとは?
まずロンドンフィックス(London Fix)とは何なのかということですが、これはロンドン市場においてその日の対顧客向けの取引基準レートを決めることです。
ここで決められた為替レートが、その日行われる両替のレートや企業との取引レートとなります。
フィックス(Fix)には、「固定する」という意味がありますが、「取引レートを決める(固定する)」ということです。
また、ロンドンは金をはじめとする貴金属の現物取引が世界で最も盛んということから、ロンドンフィックスでは“金(ゴールド)”のスポット価格も決定されます。
日本の「仲値」みたいな感じですね!
その通り!ロンドンフィックスは日本の「仲値」に相当します。
日本の仲値については以下の記事が参考になりますので良かったら見てみてください。
ちなみにこの「ロンドンフィックス」は人によって言い方が様々で、「ロンドンフィキシング」と言ったり、略して「ロンフィク」と言ったりする人がいますが、どれも同じです。
ロンドンフィックスの時間
ロンドンフィックスは、その名の通りロンドン市場で行われます。
- 夏時間 ➡︎ ロンドン時間15:00(日本時間24:00)
- 冬時間 ➡︎ ロンドン時間16:00(日本時間25:00)
ロンドンフィックスは、土日祝祭日以外は毎日行われます。
また、ロンドンフィックスは、市場オープン後に決められる日本の仲値と違い、市場クローズ間際に行われるのが特徴です。
いつも深夜の24:00頃に為替相場が大きく動くのはこれが関係しているっぽいぞ・・・
なぜロンドンフィックスで相場が動くのか
ロンドンフィックスで相場が大きく動く理由
日本時間で日付が変わる24:00前後に為替相場が大きく変動することがよくあります。
FXトレーダーの皆さんならその値動きを経験していることでしょう。
なぜ深夜24:00前後に相場が大きく動くのか、それはズバリ、ロンドンフィックスによって取引レート(為替レートや金のスポット価格)が決定されることで、それに絡んだ売買が活発になったり、それを利用した様々な思惑の取引が行われるからです。
日本の仲値ではドルの需要が高まりやすいことが要因で為替レートが動きやすいのですが、24:00前後に為替が大きく動く理由もそれとほぼ同じです。
ロンドンフィックスは、大手銀行やヘッジファンド、年金基金や中央銀行などの大口機関が特に意識します。
大きな資金力を持った世界的な機関投資家がこの値決めを元に取引するので、為替相場が大きく動くのです。
なるほどそういうことだったのか!
さらに、もともと取引量が多いロンドン市場であることと同時に、以下のようなことも相場を大きく動かす要因です。
- ロンドンフィックスの時間帯はニューヨーク市場の前場とも被っているため、ロンドンのトレーダーとニューヨークのトレーダーとの間で攻防が起こりやすい
- ニューヨーク株式市場や米国の経済指標の発表が重なる
- 23時のNYカットオプション(冬時間は24時)に絡む売買が発生
以上のような理由で、ロンドンフィックスの時間帯で大きく相場が動きます。
レート変動が激しい通貨ペア
ロンドンフィックスで特に激しく値が動く通貨ペアは以下の3つです。
- ユーロドル
- ポンドドル
- ドル円
取引高トップの通貨ペアですね!
動きやすい順位でいうと、まずはユーロです。
理由としては、ロンドン周辺のヨーロッパ諸国ではユーロを導入している国が多く、そしてロンドンとの時差もほとんどないことから取引時間が重なるロンドン市場で取引をする人が多いということが背景にあります。
次にポンドですが、これはロンドン市場がその時のメイン市場なので当然ですね。
そしてドルです。
前述した通りロンドンフィックスでは金(ゴールド)のスポット価格が決まりますが、金(ゴールド)はドル建てで決済されるため、ドルが絡むペアはさらに大きく動くというわけです。
この3つの通貨ペアは、為替市場の中でもっとも取引量が多く流動性が高いということもあり、ロンドンフィックスに絡んだ売買で値が大きく動きやすいです。
時には一瞬で100pips以上変動することもあります。
ロンドンフィックスで相場が動意づく時間帯
次にロンドンフィックスで値が動き出す時間についてです。
傾向としては、ロンドンフィックスの約30分前くらいから相場が動意付き始めます。
⬆︎はユーロドルの15分足チャートですが、23:15分にそれまでの動きと打って変わって実体の長い陽線が出現したことで、相場が動き出したことがわかります。
そして0時を跨いでの動きを含めると、100pips以上値が動きました。
そして先ほどのユーロドルのチャートと同時刻のドル円15分足チャートです。
23:15分頃からヒゲ足が出現し始めたことからわかるように、ロンドンフィックスの30分前くらいから値動きが荒くなり始めました。
そして00:00前に大きく上昇し、結果80pips以上上昇しました。
ロンドンフィックスを利用したトレード
ロンドンフィックスでは、一瞬で数十pips程度動きます。
上述したように、この突発的な値動きの原因は、為替や金のレートの値決めによって様々な目的・思惑の取引が活発になるからです。
ロンドンフィックスで大口機関が実際にどのようなオーダーを出しているのかが事前に分かれば簡単なのですが、我々個人投資家には当然分かりません。
しかし、その値動きにはある特徴があり、それを理解すればロンドンフィックスで利益を狙ったトレードがある程度可能です。
上の画像を再度ご覧ください。
どちらも15分足チャートですが、ロンドンフィックス前後の瞬間はある一方向へ向かって動いていることが分かるかと思います。
数時間後にはロンドンフィックス前のレートまで戻っていることもしばしばですが、ロンドンフィックス前後の数十分だけを切り取ってみると、値動きの方向がはっきりしています。
つまり何が言いたいかというと、ロンドンフィックス前後の数十分の間は行って来いの動きにはなりにくいということです。
あくまで傾向なので絶対ではありませんが、この特徴を考慮して、値が動いた方向(上ならロング、下ならショート)に素直にポジションを張って10〜20pips程度の値幅を狙った短期決戦のトレードが有効です。
だからといって大きなロットを張ったり、損切りのことを考えなかったら痛い目に合うこともあります。
なのでしっかり損切りラインを決めて、逆行したら潔く損切りし、目標に到達したら欲張らず利益確定するのが良いでしょう。
月末のロンドンフィックスは要警戒!
月末のロンドンフィックスは特殊
ロンドンフィックスは土日祝日を除き毎日ありますが、月末のロンドンフィックスは極めて特殊です。
イギリス企業の多くは月末月初に決算を控えていますので、イギリスポンド(GBP)の買い戻しによって、ユーロポンドやポンドドルの値動きが通常のロンドンフィックス以上に激しくなる傾向にあります。
一時的に相場の秩序を乱す(テクニカルを無視した)動きも見られるので、注意が必要です。
さらに週末とも重なれば要警戒です!
ロンドンフィックスで注意すべきこと
ロンドンフィックスでは、これまで穏やかだった相場が一転し、突発的で大きな値動きが発生しやすいことはこれまで書いてきた通りです。
この値動きを利用して、短時間で大きな利益を狙うトレードを仕掛けることはできますが、その反面リスクも大きいです。
以下、ロンドンフィックスで注意したいポイントがいくつかまとめましたので、ぜひ押さえておいてください。
スリッページの発生
まず、スリッページが発生しやすいということです。
スリッページが起こる原因は、注文したその瞬間も為替レートは動き続けているからです。
普段トレードをする時はあまり意識しないと思いますが、私たちが出す注文(買いや売り)は、「FX業者がその仲介となってインターバンク市場へ出して」くれています。
その過程でコンマ数秒のタイムラグが発生するのですが、激しい値動きが起こった際は、注文から約定までのコンマ数秒の間でも瞬間的にレートが変わってしまい、注文価格と約定価格にギャップが発生することがあります。
いわゆる「すべる」というやつです
激しい値動きが起こりやすいロンドンフィックスでは、このスリッページが発生する可能性が大きいです。
スプレッドの拡大
そして、スプレッドが拡大しやすいという注意点もあります。
スプレッドが拡大する原因は、急激な為替変動によってFX業者が損失を出さないようリスクに対応しているからです。
例えば、急激に上昇する相場で買い注文が入った場合、FX業者はその反対の売りポジションを持つことになります。
上昇相場ですので売りのポジションなんて持ちたくありませんが、客からの注文なので仕方ありません。
でも現在レートで約定してしまうと大きな損失が発生する可能性が高いので、スプレッドを広げてそのリスクに対応します。
これがスプレッドが拡大する理由です。
スプレッドの拡大は、顧客にとっては不利になりますが、FX業者としても下手なレートでポジションを抱え損失を出してしまうということを避けなければいけませんので仕方ないといえば仕方ないですね。
スリッページの発生やスプレッドの拡大は、トレーダーとしては不利な条件(不利なレート)で注文が約定されてしまうことになるので、こういう時にはトレードはなるべく避けた方が良いでしょう。
約定拒否の可能性も
あとは何か注意することはありますか?
ごく稀にですが、短時間の間で注文が殺到するためFX業者がそれに対応しきれず、「約定拒否」となるケースもあります。
2015年1月15に発生したスイスフランショックや、2019年年初のフラッシュクラッシュのように、相場が急変している場面では注文が通らないことがあります。
トレードチャンスを逃したくないならこのFX業者が一番
数秒でレートが変わってしまう為替相場では瞬発力がものを言います。
特にスキャルピングトレーダーであれば尚更です。
「せっかくいいタイミングでエントリー(もしくは決済)できたと思ったら、約定できていなかった。。。」
こういうことはできるだけ起こってほしくないですよね。
ここで重要となってくるのが、FX業者の「約定力」です。
「約定力」とは、その名の通り、注文した価格でしっかりと約定を成立させる力のことを言います。
❶.高い処理能力を備えたサーバーと、❷.多くのカバー先金融機関とのつながりを持っているFX会社ほど約定力が高いのですが、ここでオススメなのが・・・
<GMOクリック証券>です。
高い約定力はもちろんのこと、スプレッドの狭さも業界最小なので、コスト(取引手数料)を押さえた上で狙ったチャンスを逃さないトレードができます。
また、スマホアプリが非常に優秀で、チャートへのライン描画や注文入力などの操作性は抜群です。
メイン口座として利用しても良いですし、スマホでもしっかりラインを引いて緻密に売買ポイントを探りたいという方であれば、サブ口座としての利用もオススメです。
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まとめ
「ロンドンフィックスってなんだかよく分からない」という声は多いかと思いますが、その値動きに注目してみると意外と面白い気付きが得られます。
ロンドンフィックスの時間である24:00(冬時間なら25:00)は、兼業でFXをやっているサラリーマンの方であれば、トレードするのにちょうど良いタイミングです。
主婦トレーダーの方にとっても、ちょうど家事育児がひと段落した頃ではないでしょうか。
つまり、副業でFXをされている方にはもってこいの機会です。
日中の閑散相場ではトレードチャンスがないことが多いですが、24:00時前後はロンドンフィックスなどで相場が動きやすいです。
この時間帯に数十pipsの値幅を狙った効率と勝率の高いトレードができるかもしれません。
繰り返しますが、損切りと利確はしっかりと事前に決め、短期決戦のトレードをオススメします。
それでは今回はこの辺で👋
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