どうも、フリーター兼FXトレーダーのおっちょ(@occho_fxtrader)です。
FXトレーダーである皆さんは、「損切り」をしてますか?
悔しいからしたくないです!
損切りとは、含み損となっているポジションを手動で決済する行為です。
さらには、自分のとったポジションが思惑と逆行し、そのエントリーが間違いであったと認める行為でもあります。
損切りはこの両方の意味を持っており、FX初心者の方であればそう簡単にはできないかと思います。
実際僕もそうでした。。。
でも、この「損切り」を適切にしないといずれはお金が底をついてしまうということを、僕は2017年3月のFOMCをきっかけにして学びました。
今回の記事では、塩漬けを避けるべき理由と、損切りの重要性についてお話していこうと思います。
絶望の資産半減
FOMCで急落しパニックに
2019年12月現在を以ってFX歴4年目に入りましたが、FXを始めてまだ間もない頃の僕は大した戦略もなく値頃感覚でトレードしていました。
まさにギャンブルそのもので、今思うと本当に恥ずかしいトレードを繰り返していました。
それでも初月から2万〜5万、さらには10万円の利益が出せた月もあったくらいですから、当然驕り高ぶります。
「なんだ簡単じゃん!」
「俺って上手いのかも?」
調子に乗るなと未来の僕から引っ叩いてやりたいですが、当時の僕はそんな風に自分の力を過信していました。
しかし天罰が下ります。
2017年3月14日-15日にかけてのFOMCで、見事にやられました。
この日の深夜にFOMCがあることは分かっていましたが、それほど重要視せずこの日もいつも通りなんとなくの値頃感でトレードしていました。
そして⬆︎の画像がFOMC前にとったドル円の買いポジションです。
FOMCでの爆上げを期待して、夜中まで起きていました。
値頃感覚でトレードしていた僕は当然ロスカットなど入れておらず、下がってもどうせ戻るだろうと根拠もなく甘く考えていました。
そしてとうとう待ちに待ったFOMCの時間に。
その結果はドル売りで、一瞬のうちに約150pipsの下落。
含み損が一気に15万円にも膨れ上がり、やばいやばいとパニック状態でしたが、どうせ戻るだろうと淡い期待を持ってポジションはホールドしたままでした。
連日の安値更新で絶望の日々
しかしその後数日経っても戻る気配はありません。
少し戻ったかと思えばそれを超える下落で連日安値更新。
損切りしなくてはいけないと分かりながらも、ここまで含み損が拡大すると切るに切れません。
それに追い討ちをかけるようにマージンコールが鳴り、強制ロスカットなんてさせるかと追加入金しました。
今思い返せば、自分の負けを認めたくなかったんですよね。
しかし待てど暮らせど戻る気配はゼロで、含み損は30万、40万、50万と増えていきました。
FOMCが終わって数日は精神的にかなり参っていましたが、含み損が40万円を越えた頃からはもう感覚が麻痺してきて、数万円の含み損拡大ではもはや精神的な痛みはありませんでした。
まさにプロスペクト理論が示す通りの状態ですね。
損切りを決意
しかしその精神的ダメージの麻痺が進むと同時に、冷静さを取り戻してきました。
このままではお金がどんどん減り続けて何も残らなくなると思った僕は、FOMCから一ヶ月後にようやく損切りを決意します。
⬆︎この時のことは一生忘れられません。
決済ボタンを押す指が震え、押したくても押せない状態でした。
嘘みたいですが、人間って本当にこんな状態になることあるんだと驚いたことを覚えています。
でもやっと決済ボタンを押せました。
100万円からスタートしたFXですが、取引ルールもないまま安易なトレードを続けた結果、FOMCで塩漬けし資産を半減させてしまうという大失態を犯したのでした。
エントリー前に必ず損切りレートを決める
上の経験から得た教訓は、「エントリー前に必ず損切りレートを決める」ということです。
冒頭でも書いた通り、損切りは自分の間違いを認めることです。
普段の生活においてでも、自分の間違いを認めるという行為は普通の人であれば簡単にはできないですよね。
これはFXの世界でも一緒で、損切りするのは簡単なことではありません。
初心者FXトレーダーであれば尚更です。
当時の僕は、「みんな損切りを勧めているけど、損切りは勝ち組側であるその人達の利益になるからそう勧めているだけだ!絶対にするもんか!」と、謎めいたことを思っていました。
僕と似たような考えを持ってる人いるんじゃないかな?
しかし、然るべきところで損切りをしないと、僕のようにどんどん金銭感覚が麻痺してきて、さらには切りたくても切れない最悪の状態に陥ります。
自分で切れなくても、相場がポジションと逆行し続ければFX会社からマージンコールを受け、最悪の場合は強制ロスカットを受けることになりますが、そもそもその原因である塩漬けは絶対にやめましょう。
なぜなら、すでに相場の波に逆らってしまっているポジションかもしれないのに、負けたくない・負けを認めたくないという心理が損切りを過度に遅らせ損失を拡大させてしまう恐れがあるからです。
そうなると資金的にも精神的にも再起不能な状態になってしまうので、塩漬けだけは絶対にやめてください。
適切な損切り幅は?
ではどのタイミングで損切りするのが良いのか、ということについてですが、それは「エントリーの根拠が崩れたところで損切る」という方法です。
と言ってもトレードには、スイング、デイ、スキャルピングなど、様々なスタイルがあるので、それぞれのトレード方法に合った損切り幅を自分で決める必要があります。
例として、以下のチャートを元にしてあるデイトレードを考えてみます。
このチャートはドル円の日足ですが、2016年に99円台で底値圏を形成し上昇してきている展開をシナリオの土台として考えるとします。
そのシナリオでは、黄色線で示したネックラインを上抜けることで、赤色線で示したWボトムが上昇波の押し安値として完成しさらなる上昇が期待できるため、赤色チェックのポイントで買いエントリーが検討できます。
この場合の適切な損切りポイントは、以下の通りです。
先ほどのネックライン上で緑色のブロックを形成しています。
買いと売りが拮抗している場面ですね。
この状況での適切な損切りポイントは、緑色のブロックを抜けたタイミングです。
このブロックを下に抜けるということは、ネックラインでの押し目買いが失敗したと判定でき、安値を試す展開になると予想できます。
つまり、赤色のチェックポイントから買いを考えた場合は、緑色のブロックを抜けたタイミングが適切な損切りポイントと言えます。
お察しの良い方はお気づきかもしれませんが、赤色のチェックポイントは、上述したFOMC前にとった買いエントリーポイントです。
とんでもないところでエントリーしていますね(笑)
まぁこのころはチャートもろくに見ていませんでしたから仕方ないです(笑)
エントリーポイントも悪いですが、だとしても損切りポイントを適切に決めておけば傷は浅くて済みます。
損切りレートを決めたら逆指値にして必ず機械的に決済すること
適切な損切りレートを決めたとしても、そこでしっかり決済できなければ意味がありません。
人間はどうしても自分の間違いを認めたくない生き物です。
これは多くの人間に当てはまる思考回路で、いわば正常な思考です。
けれどFXにおいてはその思考は破産へと繋がります。
損切りしようと思ってたけどできないままいたらどんどん下がっちゃった。。。建値に戻ってきたら切ろう。。!やばい、、、戻ってこないでずっと下がってる。。。どこまで下がるんだ。。。
こんな経験ありませんでしょうか?
多分みなさんあるんじゃないかなと思います。
僕も同じような経験を散々してきました。。。
チャートの形に応じて損切りしないとこうなってしまいます。
なので損切りは逆指値に設定して機械的に行うことがベストです。
まとめ
僕は資産を半減させてしまうほどの大怪我をしてようやく損切りの重要性を理解できました。
高い授業料になりましたが、今では良い教訓を得られた経験として開き直っています。
損切りなんて、強制ロスカットや塩漬けポジションの決済に比べたらただのかすり傷です。
このかすり傷を怖がって損切りをズルズルといつまでも遅らせていたらいつか絶対に大怪我をします。
かすり傷ならすぐに回復できますが、大怪我だとそうもいきません。
今回は、みなさんには僕のような経験はしてほしくないという思いでこの記事を書きました。
最後に今回のおさらいです。
- 塩漬けは金銭感覚が狂ってきて損切りできなくなるので絶対にNG
- エントリーする前に損切りレートを決める
- 損切りは必ず逆指値で行う
損切りを細かくしてトレードを行い、あとはタイミングが合えば相場の波があなたを利益へと運んでくれます。
損切りを喜んで受け入れていきましょう!
それでは今回は以上になります^^
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